三室中央接骨院のブログ
- リウマチの話1
- ここ数年関節リウマチの患者さんが一人もいません。私が開業した36年前は必ず数名の関節リウマチの患者さんがいました。まだ慢性関節リウマチと呼ばれていたころのお話です。私が開業前に努めていた整形外科は、院長がリウマチ専門医だったこともあって数名の関節リウマチの患者さんがいました。
当時は治療といっても薬は非ステロイド性の消炎鎮痛剤(インドメタシン、ジクロフェナクなど)プレドニゾロンなどのステロイド、シオゾール(金チオリンゴ酸ナトリウム)の注射などしかありません。あとDぺニシラミンというのも有りましたけど、副作用の強い薬で個人の開業医では怖くて使えない代物でした。
血液の検査も当時はRAテスト、RAHAテスト、CRP,赤沈くらいでした。CRP、赤沈は今でもフォローアップ検査として使われていますが、診断にはRF、抗CCP検査が主流となりました。
当時の治療は痛み止め、ステロイド、理学療法が中心でした。シオゾールの注射は合う人合わない人がいまして、合う人には効くんですが、副作用で中途脱落する人や効果の感じられない人もいました。効果のある人も一度止めて再開すると、今度は効かなくなるというクセの有る薬でしたね。
シオゾールは元々結核の薬だったんですが、リウマチの原因が結核菌ではないかと言われた時代があって、結核の薬を試してみたら効いちゃったという経緯が有りました。
当時は理学療法が盛んに行われていて、ある医学雑誌にリウマチ患者が一番気持ちのいい理学療法は何かというアンケートが有りました。
1位はホットパック、2位はマイクロウエーブ(極超短波)3位以下は忘れました。そんなこともあって開業した当時の三室中央接骨院は、理学療法希望の関節リウマチの患者さんが常に数名おりました。
それが今では一人も居ない、理由は薬物療法の進歩です。20年位前から免疫を抑制する薬を使うようになりました。
第一段階はメトレキサート 第二段階は生物学的製剤、JAK阻害薬
第三段階は 他の生物学的製剤、他のJAK阻害薬
効果がなければ薬を変え免疫を抑制したり、炎症性サイトカインを抑制することで関節の破壊が抑えられるようになりました。
昔の主役の痛み止めやステロイドは、今やわき役補助的な役割に変わりました。そして理学療法は殆ど行われていないのが現状です。
これが当院から関節リウマチの患者さんが消えた理由です。

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